2015年 05月 07日
鉄ネタは長くなる。これ常識
ひっさびさの鉄道ネタです。
玄斎は、ただいま遅めの春休みをいただいております。
店主は現在、鳥取の賀露港からローカルバスに乗ったところです。
昨日から三連休頂いてるのですが、毎回連休といえど、何処に行くでもなく、デスクワークやらで、終わってしまうことが多いので、今回は目的地も何も決めずに、とりあえず家から出て見ました(笑)。
昨日のお昼に話を戻すと…
何も考えずに、まず旅の始まりは最寄りのJR元町駅からということで、お昼ご飯を食べる場所をあれこれ考えながら歩いていたら、神の声⁇
そうだ、駅弁買って電車乗ろう!
元町駅で、駅弁コーナーを探したのですが、どうやら以前あった場所にはなく、後回しに。
酒が要るなぁ。
信号を渡って、ワインショップ・ジェロボアムさんへ直行です。
スタッフさんに、「電車で飲みたいんですが、温度上がっても美味しい白かロゼ下さい。」と、お願いしたら、
ス 「じゃ、スクリューキャップがいいですかね…。白ならドイツのリースリングは如何ですか?こんな春の日に飲みたいタイプですよ。クロード・マレシャルのロゼもミネラル感あって、いいですし。」
店 「じゃ、このロゼは透明ビンだから、電車では目立ち過ぎるし、白で(笑)。」
ス 「ドイツ型の長い瓶ですから、こっちも十分目立ってますよ(笑)。」
まぁ、昼から酒飲んで電車乗ってる人は、最近あまり見かけないので、どっちにしても、目立ちますわな。
しっかり紙コップまでおねだりして、お店を出るとき、また神の声。
「南京町の檜垣さんで、穴子寿司を買って行こ。」
さ、出来立ての箱ずしと冷えた白ワインを持って、いざ出発。
最初からこんな贅沢な一人旅、嫁さんゴメン。
さて、行き先を決めずに、本当にどうしましょう。
西に向かうことと、次のターミナル駅、姫路までは向かうことを決め、切符をかいました。
行って来まーす。
神戸駅で新快速に乗り換えました。
急ぐ旅でもないのに、ついつい急いじゃうのは、いけませんかね。
ま、この辺りは、乗り馴れてますから。
新快速で、弁当を広げるのもおかしいので、お預けにして、姫路から先の乗り換えをケータイで調べてみます。
播但線は電車だし、どうせなら非電化区間に乗りたいなぁ。
で、姫新線を調べたら、30分後に播磨新宮行きがあります。
乗っちゃえ!
階段を上がって、姫新線ホームへ。
25年ぶりくらいでしょうか。姫新線。
この時間にしては、なかなかの乗車率で、立ち席はないものの、座席はほぼ埋まりました。
でも、めげはしません、
750mlですから、ボチボチ始めます。
お寿司はまだお預け。
途中、余部までは住宅地ですが、太市に着く頃には、低い山と竹林が広がります。
この辺りは、兵庫県下随一のタケノコ産地。竹林の間を線路が通っています。
線路の間際まで、若い竹が生えていたりします。
気持ちいい風景…
先日伺った、貝塚の山もこんな感じで、竹林のある風景は、とてもよく似てます。
東觜崎をすぎ、揖保川の鉄橋を越えると、終点 播磨新宮。
ちなみにこの鉄橋も、撮り鉄には昔から有名なポイントなんですよ。姫新線では姫路から近い撮影ポイントです。
播磨新宮に着いたら、すぐ隣に佐用行きが連絡していたので、乗り換えました。
だって、分岐駅ではないから、先に行くしかないですからね。
先ほどと同じ二両編成のキハ127系です。
今度は、ちょっと空いてます。
でも、ここからが本当に景色いいところを走るんですよね。
千本駅の南側には、DE10+50系客車が走っていた頃に来ましたね。
岡山の「ゆうゆうサロン岡山」が姫新線に入線するとあって、今頃の田植えのシーズンに来た憶えがあります。
店主が高校生の頃ですが…
そんなこと思い出しながら、一杯やってます。
しかし、その頃のキハ47あたりに比べると、格段に乗り心地が良くなってますね。
ワンマン運転で、案内放送も録音テープだし、扉の開閉時に鳴るチャイムやら電子音が多くて、時代の差を感じてしまいますが、駅に近づく度になるATSの「ジリジリリ…キコキコ…。」って音は昔のまま。
西栗栖駅に着く頃、車窓には、見事な野生の藤が垂れ下がり、横の木には、白鷺の群れが羽根を休めています。
畑の畦にビッシリ生えてるスギナを見て、「農家泣かせのスギナも、こうして見てたら、なかなか綺麗なぁ。」とか、
「ツバメが入ってきますので、改札の扉はお閉め下さい。」と、張り紙のある無人駅とか、
のんびりと時を過ごしていたら、色々な小さな事に気づかされます。
無計画で、ゆっくり何も考えない旅だからこそ、目につき、耳にとまるのかも。
行き先決めていたら、あれこれ観光地の検索もするだろうし、お土産の下調べもやっちゃいますからね、失敗しない旅にしようとする努力をしてしまう訳です。
今回は、失敗も何も、行き先不明の一人旅ですから、子供やかあちゃんの機嫌を見なくていいし(←失言?)、旅の余計な期待度のハードルはグッと低い。
だからこそ、純粋に心へ事象が突き刺さってくるんでしょうね。
久々の感覚です。
学生時代の気楽な旅もこうだったなぁ。
…なんて考えてたら、終点 佐用についたので、この先は16:05発 津山行きのキハ120に乗り換えます。
いよいよこの先は、一両ですね。
ローカル度アップ!
ん?ちょっと待てよ、この先の分岐駅は東津山と津山か…。ボチボチいい時間になってきたから、行き先決めねば夜になるし。
ということで、本日初めて時刻表をアプリで確認。
真っ直ぐ新見まで出ても、何もないし、あとは、山陰側に出るか、岡山側に出るか…。
ちょっと待って。ここ佐用から智頭急行という手がある。
鳥取に向かうことにしたとして、智頭急行経由でシンプルに行くのと、このままこの列車で西進して、東津山・因美線経由で行くプランでは、到着時刻はどれくらい違うんだろう?
スマホは便利でした。
このまま進んでいたら、鳥取着は20:45分。16:56発のスーパーはくと9号に乗ったら、17:53には鳥取に着く。
なんだ、3時間も差が開くなら、スーパーはくとに乗ろう!
発車のベルが鳴ってるので、急いで降り、津山行きを見送りました。
危機一髪。
一旦ここまでの乗り越し精算をして、窓口で特急券を買いました。
連休最終日なので、下りは空いてるだろうということで、自由席。
時間ができたので、ここで遅ーい昼食をいただきます。
フゥー、やれやれ。
やっとありつけるご飯。
待った甲斐がありました。
ダブルの穴子で作られた箱寿司は、中に粗く刻んだ干し椎茸ときくらげが入り、大振りの8切れに切ってあります。
頬張るように食べたら、幸せ満開。
下校途中の女子高生のグループの視線も気にせず、ニンマリしながら一気に完食してしまいました。
「夜食に残せばよかったかなぁ」と、多少の後悔も先には立たず。
スーパーはくとの振り子走法に揺られて、眠りに。
1時間で快適に鳥取に着いてしまいました。
さぁ、風呂に入ったら、居酒屋さんにでも行って、鳥取の地酒でもやりますか!
駅前のビジネスホテルに泊まることにして、静かな鳥取駅前の店を探しにブラブラ。
ちょっと散策して、気になる一軒に飛び込んだら満席らしく、小一時間周って再び戻ってきたら、補助席を入れて、カウンターの真ん中に座らせていただきました。
作務衣姿で寡黙な大将と、優しい奥様の二人で切り盛りされる小さなお店でしたが、バンバン注文を受けても、大将が手早く料理を仕上げていくので、待ち時間も気にならないのがスゴイ。
もさえびとか、ハタハタ(この辺りでは白ハタ)とか、ノドグロとか。山陰の海の幸もいただきましたが、ホワイトボードの隅に書かれていた、鶏ミンチの信田巻きが気になって注文。
初見で失礼ですが、職人肌と思しき大将らしく、いい仕事です。
ミンチの他に、天然ワラビまで入っていて、春の苦味をプラス。かんぴょうで丁寧に巻いてあり、付け合わせにそら豆を乗せてある。
お隣の注文された、もさえびの素揚げも、カリッと揚がった天然うどを添えてあったりして、居酒屋さんの大胆な料理の中にも細やかな配慮がなされていて、味付けも優しい。
日本酒は、日置桜、鷹勇、瑞泉といった鳥取のお酒のほかは、香住鶴だけ。
香住鶴もお隣ですしね、山陰の酒ばかりです。
鷹勇の燗を一合つけて貰って、上機嫌の店主。
忙しい店に、長居は野暮。
ささっと切り上げ、駅前散策の時に、後ろ髪ひかれた、餃子屋さんにお邪魔しました。
連休最終日で、大方のお店が閉まっていて、真っ暗な通りの奥に、赤提灯が一つ灯っていて…
酒飲みなら、誰でも気になりますわな。
注文してから、皮で包んで、フライパンでカリカリに焼いてくれました。
粗く切ったキャベツが印象的で、神戸の味噌ダレとは違い、酢醤油スタイル。
一見無口そうにみえたご主人、実は尼崎ご出身と聞き、この世界に入ったキッカケとか、たくさんの山車が出る地元の祭りの話とか、もう鳥取に飽きていて、実は徳島に住んでみたいとか、話があまりに盛り上がり、2人前の餃子を食べるのに、1時間以上かかってました(笑)。
ホテルに戻ると0時。
さっさと寝て、翌朝は賀露の港にいくことに。
駅前から、タクシーに乗ってついたら、何か嫌な予感。
連休明けで、観光客ゼロ。
早すぎたのか、お店もあまりあいてなくて閑散としてます。
案内地図をみたら、競り場が近いので、チラ見。
カニのシーズンも終わり、活気もあまりないです。
ただ、ハタハタの加工場とか、生簀の座布団ヒラメやアコウを見たり、なかなか楽しい時間でした。
さぁ、バスの時間は?
見たら…
ゲッ!
あと3時間ない。
でも、慌てなーい。
港沿いを歩いて、ゆっくり戻ろう。
一つ手前の湖山駅までなら、3時間もかかることないだろうし、最悪ケータイからタクシー呼べばいいし。
昨日から、もはや日本人の感覚ではなくなっている。ミクロネシア人かジャマイカンかのように、とても大らかになった自分に酔っているのか。
オシッコだけは済ませておいて…と。
さぁ、ブラブラ寄り道しながら歩くぞ!
行きしなにタクシーから見た漁師町の風景に入りたくて、戻って行きます。
歩いてこそ目にとまった光景もたくさんありました。
風雨にさらされた船屋とか、小高い丘に続く細い坂道。営業してるのか不明な民宿もたくさんあります。
釣り道具のお店の前に、目立たないバス停の看板。
賀露海岸 と、消えかけた字で書かれています。
どれくらいの本数が走ってるのかな?と、時刻表を覗くと、
え?
あと2分で鳥取行きの賀露地区循環バスがやってくる!
そうか、循環バスだから、ルートによっては、五百メートル先の市場前を通らないのか。
やはり店主は、日本人でした。
乗りました。。迷わず。
関係ありませんが、バス会社名も、日ノ丸バス。
鳥取では、日本交通バスと並んで有名な
バス会社です。
日の丸万歳‼︎
470円、30分余りで着いちゃいました。
ありがたや〜。
で、長かったですが、このブログネタの先頭に戻る↑ワケです。
帰りは、鳥取駅からスーパーいなばに乗ります。
山陽本線の上郡駅からは、岡山に向かうので、神戸に帰るか、岡山に向かうか思案します。
で、とりあえず、上郡までチケットを買って乗りました。
ここで、神がまた舞い降りたのです。
以前から気になってた、高松のお寿司屋さんに行けば?…
荒っぽいながらも、的確な判断力の神です。大国主命が味方してくれてるのでしょうか。店主は、因幡の白兎です。
デッキから電話すると、どうも休業日のようです。
残念。
そりゃ、家族抜きで、いい思いばかりは出来ませんよね。
今日は、早めに神戸に帰りましょう。
鳥取駅で買った、素晴ら椎茸弁当。
ネーミング、店主向き。
十分いい思いしてますね、朝から。
椎茸で埋め尽くされてます。
炊き込みご飯には、粉山椒が入っていて、割と薄口に仕上げたジャンボ椎茸がたっぷり。
鶏肉二切れに、きゅうり漬けのみの潔さ。
味噌汁ないけど、梨チューハイで幸せ。
千種川と一緒に、山から駆け下りたら、1時間ほどで上郡です。
早っ!
上郡からは、相生で新快速に乗り換え、神戸、そして元町駅に帰ってきました。
13時。
昨日の今頃、この辺りから旅は始まりました。
まさに幻の1日でした。
明日はおとなしくします。
宿題いっぱいあるし。
今から散髪行って帰ります。
2日がかりで書いた超長編ブログ、最後まで読んでいただき(読む人いるのかな?)、お疲れ様でした。
今度から、短めにしときます。
玄斎は、ただいま遅めの春休みをいただいております。
店主は現在、鳥取の賀露港からローカルバスに乗ったところです。
昨日から三連休頂いてるのですが、毎回連休といえど、何処に行くでもなく、デスクワークやらで、終わってしまうことが多いので、今回は目的地も何も決めずに、とりあえず家から出て見ました(笑)。
昨日のお昼に話を戻すと…
何も考えずに、まず旅の始まりは最寄りのJR元町駅からということで、お昼ご飯を食べる場所をあれこれ考えながら歩いていたら、神の声⁇
そうだ、駅弁買って電車乗ろう!
元町駅で、駅弁コーナーを探したのですが、どうやら以前あった場所にはなく、後回しに。
酒が要るなぁ。
信号を渡って、ワインショップ・ジェロボアムさんへ直行です。
スタッフさんに、「電車で飲みたいんですが、温度上がっても美味しい白かロゼ下さい。」と、お願いしたら、
ス 「じゃ、スクリューキャップがいいですかね…。白ならドイツのリースリングは如何ですか?こんな春の日に飲みたいタイプですよ。クロード・マレシャルのロゼもミネラル感あって、いいですし。」
店 「じゃ、このロゼは透明ビンだから、電車では目立ち過ぎるし、白で(笑)。」
ス 「ドイツ型の長い瓶ですから、こっちも十分目立ってますよ(笑)。」
まぁ、昼から酒飲んで電車乗ってる人は、最近あまり見かけないので、どっちにしても、目立ちますわな。
しっかり紙コップまでおねだりして、お店を出るとき、また神の声。
「南京町の檜垣さんで、穴子寿司を買って行こ。」
さ、出来立ての箱ずしと冷えた白ワインを持って、いざ出発。
最初からこんな贅沢な一人旅、嫁さんゴメン。
さて、行き先を決めずに、本当にどうしましょう。
西に向かうことと、次のターミナル駅、姫路までは向かうことを決め、切符をかいました。
行って来まーす。
神戸駅で新快速に乗り換えました。
急ぐ旅でもないのに、ついつい急いじゃうのは、いけませんかね。
ま、この辺りは、乗り馴れてますから。
新快速で、弁当を広げるのもおかしいので、お預けにして、姫路から先の乗り換えをケータイで調べてみます。
播但線は電車だし、どうせなら非電化区間に乗りたいなぁ。
で、姫新線を調べたら、30分後に播磨新宮行きがあります。
乗っちゃえ!
階段を上がって、姫新線ホームへ。
25年ぶりくらいでしょうか。姫新線。
この時間にしては、なかなかの乗車率で、立ち席はないものの、座席はほぼ埋まりました。
でも、めげはしません、
750mlですから、ボチボチ始めます。
お寿司はまだお預け。
途中、余部までは住宅地ですが、太市に着く頃には、低い山と竹林が広がります。
この辺りは、兵庫県下随一のタケノコ産地。竹林の間を線路が通っています。
線路の間際まで、若い竹が生えていたりします。
気持ちいい風景…
先日伺った、貝塚の山もこんな感じで、竹林のある風景は、とてもよく似てます。
東觜崎をすぎ、揖保川の鉄橋を越えると、終点 播磨新宮。
ちなみにこの鉄橋も、撮り鉄には昔から有名なポイントなんですよ。姫新線では姫路から近い撮影ポイントです。
播磨新宮に着いたら、すぐ隣に佐用行きが連絡していたので、乗り換えました。
だって、分岐駅ではないから、先に行くしかないですからね。
先ほどと同じ二両編成のキハ127系です。
今度は、ちょっと空いてます。
でも、ここからが本当に景色いいところを走るんですよね。
千本駅の南側には、DE10+50系客車が走っていた頃に来ましたね。
岡山の「ゆうゆうサロン岡山」が姫新線に入線するとあって、今頃の田植えのシーズンに来た憶えがあります。
店主が高校生の頃ですが…
そんなこと思い出しながら、一杯やってます。
しかし、その頃のキハ47あたりに比べると、格段に乗り心地が良くなってますね。
ワンマン運転で、案内放送も録音テープだし、扉の開閉時に鳴るチャイムやら電子音が多くて、時代の差を感じてしまいますが、駅に近づく度になるATSの「ジリジリリ…キコキコ…。」って音は昔のまま。
西栗栖駅に着く頃、車窓には、見事な野生の藤が垂れ下がり、横の木には、白鷺の群れが羽根を休めています。
畑の畦にビッシリ生えてるスギナを見て、「農家泣かせのスギナも、こうして見てたら、なかなか綺麗なぁ。」とか、
「ツバメが入ってきますので、改札の扉はお閉め下さい。」と、張り紙のある無人駅とか、
のんびりと時を過ごしていたら、色々な小さな事に気づかされます。
無計画で、ゆっくり何も考えない旅だからこそ、目につき、耳にとまるのかも。
行き先決めていたら、あれこれ観光地の検索もするだろうし、お土産の下調べもやっちゃいますからね、失敗しない旅にしようとする努力をしてしまう訳です。
今回は、失敗も何も、行き先不明の一人旅ですから、子供やかあちゃんの機嫌を見なくていいし(←失言?)、旅の余計な期待度のハードルはグッと低い。
だからこそ、純粋に心へ事象が突き刺さってくるんでしょうね。
久々の感覚です。
学生時代の気楽な旅もこうだったなぁ。
…なんて考えてたら、終点 佐用についたので、この先は16:05発 津山行きのキハ120に乗り換えます。
いよいよこの先は、一両ですね。
ローカル度アップ!
ん?ちょっと待てよ、この先の分岐駅は東津山と津山か…。ボチボチいい時間になってきたから、行き先決めねば夜になるし。
ということで、本日初めて時刻表をアプリで確認。
真っ直ぐ新見まで出ても、何もないし、あとは、山陰側に出るか、岡山側に出るか…。
ちょっと待って。ここ佐用から智頭急行という手がある。
鳥取に向かうことにしたとして、智頭急行経由でシンプルに行くのと、このままこの列車で西進して、東津山・因美線経由で行くプランでは、到着時刻はどれくらい違うんだろう?
スマホは便利でした。
このまま進んでいたら、鳥取着は20:45分。16:56発のスーパーはくと9号に乗ったら、17:53には鳥取に着く。
なんだ、3時間も差が開くなら、スーパーはくとに乗ろう!
発車のベルが鳴ってるので、急いで降り、津山行きを見送りました。
危機一髪。
一旦ここまでの乗り越し精算をして、窓口で特急券を買いました。
連休最終日なので、下りは空いてるだろうということで、自由席。
時間ができたので、ここで遅ーい昼食をいただきます。
フゥー、やれやれ。
やっとありつけるご飯。
待った甲斐がありました。
ダブルの穴子で作られた箱寿司は、中に粗く刻んだ干し椎茸ときくらげが入り、大振りの8切れに切ってあります。
頬張るように食べたら、幸せ満開。
下校途中の女子高生のグループの視線も気にせず、ニンマリしながら一気に完食してしまいました。
「夜食に残せばよかったかなぁ」と、多少の後悔も先には立たず。
スーパーはくとの振り子走法に揺られて、眠りに。
1時間で快適に鳥取に着いてしまいました。
さぁ、風呂に入ったら、居酒屋さんにでも行って、鳥取の地酒でもやりますか!
駅前のビジネスホテルに泊まることにして、静かな鳥取駅前の店を探しにブラブラ。
ちょっと散策して、気になる一軒に飛び込んだら満席らしく、小一時間周って再び戻ってきたら、補助席を入れて、カウンターの真ん中に座らせていただきました。
作務衣姿で寡黙な大将と、優しい奥様の二人で切り盛りされる小さなお店でしたが、バンバン注文を受けても、大将が手早く料理を仕上げていくので、待ち時間も気にならないのがスゴイ。
もさえびとか、ハタハタ(この辺りでは白ハタ)とか、ノドグロとか。山陰の海の幸もいただきましたが、ホワイトボードの隅に書かれていた、鶏ミンチの信田巻きが気になって注文。
初見で失礼ですが、職人肌と思しき大将らしく、いい仕事です。
ミンチの他に、天然ワラビまで入っていて、春の苦味をプラス。かんぴょうで丁寧に巻いてあり、付け合わせにそら豆を乗せてある。
お隣の注文された、もさえびの素揚げも、カリッと揚がった天然うどを添えてあったりして、居酒屋さんの大胆な料理の中にも細やかな配慮がなされていて、味付けも優しい。
日本酒は、日置桜、鷹勇、瑞泉といった鳥取のお酒のほかは、香住鶴だけ。
香住鶴もお隣ですしね、山陰の酒ばかりです。
鷹勇の燗を一合つけて貰って、上機嫌の店主。
忙しい店に、長居は野暮。
ささっと切り上げ、駅前散策の時に、後ろ髪ひかれた、餃子屋さんにお邪魔しました。
連休最終日で、大方のお店が閉まっていて、真っ暗な通りの奥に、赤提灯が一つ灯っていて…
酒飲みなら、誰でも気になりますわな。
注文してから、皮で包んで、フライパンでカリカリに焼いてくれました。
粗く切ったキャベツが印象的で、神戸の味噌ダレとは違い、酢醤油スタイル。
一見無口そうにみえたご主人、実は尼崎ご出身と聞き、この世界に入ったキッカケとか、たくさんの山車が出る地元の祭りの話とか、もう鳥取に飽きていて、実は徳島に住んでみたいとか、話があまりに盛り上がり、2人前の餃子を食べるのに、1時間以上かかってました(笑)。
ホテルに戻ると0時。
さっさと寝て、翌朝は賀露の港にいくことに。
駅前から、タクシーに乗ってついたら、何か嫌な予感。
連休明けで、観光客ゼロ。
早すぎたのか、お店もあまりあいてなくて閑散としてます。
案内地図をみたら、競り場が近いので、チラ見。
カニのシーズンも終わり、活気もあまりないです。
ただ、ハタハタの加工場とか、生簀の座布団ヒラメやアコウを見たり、なかなか楽しい時間でした。
さぁ、バスの時間は?
見たら…
ゲッ!
あと3時間ない。
でも、慌てなーい。
港沿いを歩いて、ゆっくり戻ろう。
一つ手前の湖山駅までなら、3時間もかかることないだろうし、最悪ケータイからタクシー呼べばいいし。
昨日から、もはや日本人の感覚ではなくなっている。ミクロネシア人かジャマイカンかのように、とても大らかになった自分に酔っているのか。
オシッコだけは済ませておいて…と。
さぁ、ブラブラ寄り道しながら歩くぞ!
行きしなにタクシーから見た漁師町の風景に入りたくて、戻って行きます。
歩いてこそ目にとまった光景もたくさんありました。
風雨にさらされた船屋とか、小高い丘に続く細い坂道。営業してるのか不明な民宿もたくさんあります。
釣り道具のお店の前に、目立たないバス停の看板。
賀露海岸 と、消えかけた字で書かれています。
どれくらいの本数が走ってるのかな?と、時刻表を覗くと、
え?
あと2分で鳥取行きの賀露地区循環バスがやってくる!
そうか、循環バスだから、ルートによっては、五百メートル先の市場前を通らないのか。
やはり店主は、日本人でした。
乗りました。。迷わず。
関係ありませんが、バス会社名も、日ノ丸バス。
鳥取では、日本交通バスと並んで有名な
バス会社です。
日の丸万歳‼︎
470円、30分余りで着いちゃいました。
ありがたや〜。
で、長かったですが、このブログネタの先頭に戻る↑ワケです。
帰りは、鳥取駅からスーパーいなばに乗ります。
山陽本線の上郡駅からは、岡山に向かうので、神戸に帰るか、岡山に向かうか思案します。
で、とりあえず、上郡までチケットを買って乗りました。
ここで、神がまた舞い降りたのです。
以前から気になってた、高松のお寿司屋さんに行けば?…
荒っぽいながらも、的確な判断力の神です。大国主命が味方してくれてるのでしょうか。店主は、因幡の白兎です。
デッキから電話すると、どうも休業日のようです。
残念。
そりゃ、家族抜きで、いい思いばかりは出来ませんよね。
今日は、早めに神戸に帰りましょう。
鳥取駅で買った、素晴ら椎茸弁当。
ネーミング、店主向き。
十分いい思いしてますね、朝から。
椎茸で埋め尽くされてます。
炊き込みご飯には、粉山椒が入っていて、割と薄口に仕上げたジャンボ椎茸がたっぷり。
鶏肉二切れに、きゅうり漬けのみの潔さ。
味噌汁ないけど、梨チューハイで幸せ。
千種川と一緒に、山から駆け下りたら、1時間ほどで上郡です。
早っ!
上郡からは、相生で新快速に乗り換え、神戸、そして元町駅に帰ってきました。
13時。
昨日の今頃、この辺りから旅は始まりました。
まさに幻の1日でした。
明日はおとなしくします。
宿題いっぱいあるし。
今から散髪行って帰ります。
2日がかりで書いた超長編ブログ、最後まで読んでいただき(読む人いるのかな?)、お疲れ様でした。
今度から、短めにしときます。
by gensai-kobe
| 2015-05-07 13:21
| よもやま話