2015年 10月 31日
貴重な体験
KOBEパンプロジェクトによる勉強会に参加させていただきました。
実は先月の勉強会には、恥ずかしながら店主が講師として参加させて頂いたのですが、今月は京菓子司・末富のご主人、山口富蔵さんをお迎えしての回とあって、是非是非是非お会いしたいと思い、パン屋さんでもない店主が、厚かましくお邪魔してきました。
素晴らしいお話、勉強になりました。
今、日本人が大事にすべきこと、普遍的なことを改めて実感しました。
ガツーンと目を覚まされた感じとともに、和の伝統の心、もてなしの心を誇らしく感じましたね。
決してやり過ぎない。
余白は食べ手の想像力に委ねるという、末富さんのお菓子。
昨今の、ただただリアリティーを追い求めるだけの、いわゆる写実主義の物は、作り手の一方的な表現力だけが目立ち、食べ手は興醒めする。
ただし、上記の「やり過ぎないもの」を楽しむには、食べ手にもそれなりの知識と想像力を求められるのであって、主に古典文芸において博識でなくては、楽しみが半減するのです。
写真のキントン(金団)も、色の配分の違いだけで、季節や題材を変えている。
当然、銘もそれぞれに違うのですが、百人一首や万葉集に描かれたようなものが多く、「なるほど!」と感心する為には、ある程度、常からの素養が必要なんですよね。
日本のこと、もっと知らなくては。
店主、勉強し直します。
1時間ほどの講義が、一瞬で終わったかのように、楽しかった〜。
で、その後はみんなで京菓子に挑戦‼︎
凄いツーショットでしょ。
パンの巨匠と洋菓子の巨匠が、アンコ丸めてます。
店主もやらせていただきました。
技術とセンスが問題ですが、捏ねる系って、下手なんですよね〜。
店主作、似て非なるもの盛り合わせ。
…でも、和菓子の仕事って、見ていて飽きないです。
ホントに楽しい。
シアワセになって来ます。
山口さん、パンプロジェクトの皆さま、本当にありがとうございました。
by gensai-kobe
| 2015-10-31 02:22
| 美味しい話